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「Ｅ」へ
メールを出してみよう 私の中でおまえが次第にのっぺら
ぼうになりそうだから垂直に弾ける八月の矜持ひとつまた
ひとつ弾けて舗道に撒かれてゆく瑠璃色の記憶 いつの間
にか明後日いつの間にか昨日 いくつかのこだわりが予め
ぼ
ん
や
り
と
ぼんやりと車が走っていく夏の街しっとりと膠着状態にな
る あれあれ感情公園は凍った風景の溜まり場か 抱き合
う人たちの足もとに吹く海風の肌触り 人間が舗装道路に
塗り込められて過去形の挫折がぶつぶつと平面体になった
空
が
ま
が
る
まがる空を背負って悔恨を泥靴のように脱ぎ捨ててあとず
さるとき なすすべもなく幾重にも積み重ねられた歴史が
淫靡に胸をはだけて男の尻尾が三本編み込まれて 黄色い
絵葉書がそらぞらしさに縁取られた平行線にぶらさがった