旅の記録
旅日記、あるいは旅行記には、そのときのその人間の全人格が出るものだと思う。
行って死にたくなるような旅もあれば、死にたくなって出かけて生きる気になる旅もある。
そんな、上がったり下がったりする気持ちを、素直に出せればいいといつも思う。
この２つの「旅行記」は１９９９年、２０００年と、ＪＴＢ旅行文化賞の中の「ＪＴＢ旅行記賞」で、
いずれも最終選考作品のひとつとなったものです。
失業旅行－－沖縄八重山ぶらり旅 （第８回ＪＴＢ旅行記賞 最終選考入選作）
プロローグ 二度目の失業
－－1回目は北海道だった
ＰＡＲＴ１ 石垣島へ
－－「黒島」は何もない島だった
ＰＡＲＴ２ 波照間（はてるま）島
－－日本最南端の島にケータイの電子音が響いた
ＰＡＲＴ３ 西表島①
－－星砂海岸で、旅について哲学する
ＰＡＲＴ４ 西表島②
－－陸の孤島・船浮で、時間が止まった
ＰＡＲＴ５ 与那国島①
－－西崎（いりざき）に、日本で一番遅い夕日が沈んでいく
ＰＡＲＴ６ 与那国島②
－－異国から流れ着いた空きビンに、国境の町の暗さを見た
津軽・下北、春もみじ---（第９回JTB旅行記賞 最終選考入選作）
プロローグ 「東北へ行くぞ！」
－－津軽・下北への親子旅
ＰＡＲＴ１ 青森の夜、親子ホタテ三昧
－－父はホタテを食べまくり、息子は圧倒されて飲みまくり
ＰＡＲＴ２ 津軽半島、演歌旅
－－竜飛岬の新緑が光る
ＰＡＲＴ３ 下北恐山、過疎の町を行く
－－恐山で、罰当たりにもピースサイン
ＰＡＲＴ４ 下北ふれあいバスの旅
－－薬研温泉の下北言葉に＠☆★＃§a？
三たびの竹富・西表
－－2001年春、三年連続で八重山諸島に行った－－
ＰＡＲＴ１ 三度目の石垣島へ
ＰＡＲＴ２ 竹富島のオバア
ＰＡＲＴ３ 八重山の子供たち
ＰＡＲＴ４ 雨に降られて西表島
見えすぎた摩周湖
－－少し昔の話になるが、今から１５年ほど前、バイクで北海道に行った……小さな出会いと別れがあった－－－
酋長の家の旅人たち
－－20年前、最初の失業をした。会社を辞めて北海道に行った。知床のウトロで贅沢な時間を過ごした－－－
晩婚旅行
2004年の秋、私は50歳で結婚した。正直、迷いもしたし悩みもした。それでも何はともあれそこそこ仲良くなっている（と思う）。これは2004年の秋に２泊３日で函館に行った「プチ新婚旅行」の記録である。
